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特定非営利活動法人(NPO)日本メディカルライター協会
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最終更新日:2020/11/13
2020年12月9日(水曜日)
日本メディカルライター協会 第19回シンポジウム
日 時: 2020年12月9日(水曜日) 13:30〜17:10
場 所: ONLINE
応募者の方は、12月10日〜12月12日の3日間録画を視聴いただけます。
テーマ: 事例から考えるPublication managementの役割と課題
参加費:
正会員 5,000円
賛助会員(枠内:4名まで) 6,000円
賛助会員(枠超過:5名以降) 8,000円
一般 10,000円
学生 5,000円
定員: 500名
【申込方法】
受付期限 12月8日(火)18:00まで(定員になり次第受付終了となります)
申し込みは右のURLから手続きしてください。 https://bit.ly/3pbKCkS
短縮URL画を禁止されている場合はこちら
講演会の要旨

 最近の主な医学系学会では、論文作成・投稿に関するプログラムが組み込まれることも多く、研究者がICMJE(医学雑誌編集者国際委員会)など出版倫理のガイドラインを知る機会も増えてきています。このような中、2020年前半、主要な臨床医学雑誌に掲載されたCOVID-19関連の2つの論文が、研究不正の疑いで立て続けに撤回されるという残念な事態が起こりました。2015年に出された厚労省の指針1)によれば、Publicationに関連した研究不正とは、いわゆる捏造・改ざん・盗用だけでなく、二重投稿や不適切なオーサーシップなどの不適切行為もこれに準じると述べられています。

 企業主導の臨床研究のPublicationでは、GPP32)などの出版倫理を遵守するのは勿論のこと、患者さんも潜在的な読者として認識したうえで、臨床研究で得られた知見をタイムリーに公表することが重要です。そのため、日本でも製薬企業や出版会社でPublication managementの専門部署・人を配置するようになってきました。しかし、その役割に対する著者らの理解は未だ十分とは言えません。そのため、Publication managerが著者とのコミュニケーションで困難を感じる場面も多く、論文化支援が円滑に進まないといった問題もみられます。また、Publication managerが実践で経験を積み、そこでの課題を共有・議論する機会は極めて少ないという、人材育成にかかわる問題もあります。

 このようなことから、今回、Publication managementに関連した最初のシンポジウムとして、まずは医学論文投稿支援の過程でどのような問題が起き、どのような対応がされているのかの現状を把握することを目的に、Publication management関連の仕事に従事する方をお招きし、事例を共有していただくことにしました。また、Publication managerが果たすべき役割やこの専門分野の啓発活動についてもご発表いただきます。

 あわせて、近く公開予定のPublication management関連のJMCAのホームページ上のサイトについてもご紹介する予定です。たくさんの方々のご参加を心よりお待ちしております。

1)厚生労働省大臣官房長厚生科学課長決定「厚生労働分野の研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」(平成27年1月16日)
2)Good Publication Practice for Communicating Company-Sponsored Medical Research: GPP3. (https://www.acpjournals.org/doi/pdf/10.7326/M15-0288 から入手可能).

司会:日本メディカルライター協会 理事長 大橋 靖雄
中央大学理工学部 人間総合理工学科 教授,東京大学名誉教授


【プログラム】
13:30〜13:35
開会の挨拶
日本メディカルライター協会 理事長 大橋 靖雄
13:35〜13:50
イントロダクション−シンポジウムの背景
がん研究会有明病院、 日本メディカルライター協会 理事 安藤 聡美
講演内容:本シンポジウム開催の背景を概観します。あわせて、演者らが主催するPublication management関連の有志による活動についてもご紹介します。
13:50〜14:20
出版倫理と論文投稿の現状‐研究者(著者)の立場から
国立がん研究センター東病院消化器科長 吉野 孝之
講演内容:臨床研究実践の場における論文作成・投稿の現状を、企業治験の場合と自ら企画する臨床研究での場合の対比等を含めて、共有します。
14:20〜14:55
Publication managementとは
中外製薬株式会社メディカルアフェアーズ企画部 橋詰 薫
講演内容:製薬企業におけるpublication関連活動の現状を概観し、publication managementの実践での事例を紹介します。
14:55〜15:20
Publication management事例検討−オーサーシップ、 COI等(仮題)
カクタス・コミュニケーションズ株式会社 ライフサイエンス事業部 磯村 晴子
講演内容:出版倫理に関して、各出版社から求められる様々な種類の著者貢献に関する記述や利益相反の範囲について事例を紹介します。
15:20〜15:30
休憩(10分)
15:30〜15:55
Publication management事例検討−Medical writerの立場から
Springer Healthcare inScience Communication 岡本 仁子
講演内容:論文作成・投稿・査読対応に伴うよくある事例、注意点などをご紹介します。
15:55〜16:20
Publication managerの役割と課題、今後の展望
中外製薬株式会社 メディカルアフェアーズ企画部 石塚 宣彦
講演内容:企業主導および医師主導臨床研究を対象とした製薬企業におけるPublication managerのrole & responsibilityと将来像についてお話します。
16:20〜17:00
パネルディスカッション
パネリスト:全演者
株式会社エディット、 日本メディカルライター協会 理事 小貫 美恵子
17:00〜17:10
総括
日本メディカルライター協会 理事長 大橋 靖雄
◆お問合せ
特定非営利活動法人(NPO)日本メディカルライター協会事務局
メール:office@jmca-npo.org
電話: 03-3830-0859 ※可能であればメールにてご連絡ください。