JMCA 日本メディカルライター協会 > PUBLICATION MANAGEMENT 意見交換会事例集 > 事例集 > 著者選定への合意
事例集:事例No.35
  • 分類:著者選定
  • 検討時期:2021年7月 (更新: 2025年2月)
  • トピック
  • 著者選定への合意
  • 経緯・背景
  • ・日本と海外(1ヵ国)で実施した国際共同治験の追加解析論文2報の作成に際し、筆頭著者候補の日本人医師で著者選定方針を固めてから製薬企業と海外の治験責任医師の面会にて打診し、合意を得た(合意した旨は文書化せず)。
    ・1報目は日本人医師のみを著者、2報目は海外医師を主な著者とし、最終著者のみ日本人医師とした。
    ・その後、治験への貢献度及び著者の国籍のバランスを理由に、海外医師が当初の著者選定に関する合意を撤回し、論文化活動が中断した。
  • 討議内容
  • ・著者同士の衝突が起きにくい著者選定について
  • 論点及びほかの選択肢
  • ・製薬企業が著者候補を提案することもあるが、GPP1)やICMJE2)に従うと、著者順も含めた著者選定の最終決定権は著者にある。
    ・著者選定に懸念がある場合は著者候補者間で著者選定について議論する場を設けることが望ましい。
    ・順番も含めた著者選定への合意は必要に応じて文書に記録を残しておくことが重要である。
    ・著者によって論文への貢献度の考え方に相違があるため、必要に応じて事前に貢献度の考え方についても合意しておくことが望ましい3)