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特定非営利活動法人(NPO)日本メディカルライター協会
Japan Medical and Scientific Communicators Association
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医療や健康に関するコミュニケーターとは?
2006年6月14日(水)
第5回 総会
NPO法人設立後 第1回目の総会となります

日 時: 2006年6月14日(水) 13:00〜14:00 (開場12:30)
会 場: 東京大学 医学部教育研究棟14F 鉄門記念講堂

どなたでもご参加いただけます。
2006年6月14日(水)
第5回 総会シンポジウム
メディカルコミュニケーターの育成と教育
日 程: 2006年6月14日(水)14:00〜17:45 ※懇親会を18:00から行います
会 場: 東京大学 医学部教育研究棟14F 鉄門記念講堂
定 員: 150名 非会員の方もご参加いただけます(会員優先)
参加費: 会員 無料, 非会員 3,000円
賛助会員の方は,1法人につき2名様まで会員扱いでご参加いただけます
懇親会: 鉄門記念講堂隣接のイタリア料理店「カポ・ペリカーノ」で
18:00〜19:30で行ないます(参加費 会員・非会員とも 4,000円)。
 臨床試験の計画,実施および成績評価には多くの専門家が関与し,それぞれの専門領域の視点から意見を述べるとともに,意見をまとめて試験計画書や試験成績の報告書を作成する。しかし,各領域の専門知識が高度化した結果,専門家同士が共通の土俵で意見を交わすことは困難になりつつある。こうした専門家間の意見交換の障害を,ここでは「コミュニケーションギャップ」と呼ぶ。また,最近では患者に開かれた医療へのニーズが高まり,一般市民が主体的に健康・医療に関する専門情報を求め,意思決定や行動変容に活用する場が広がったことから,コミュニケーションギャップは一般市民にも影響を及ぼす重要な問題となってきている。
 このシンポジウムでは,まず医薬品の開発に関与してきたパネリストがコミュニケーションギャップの現状を紹介し,ギャップを埋めるための人材である「メディカルコミュニケーター」をどのように育成していったらよいか,それぞれの視点から意見を述べる。次に,健康・医療情報を個人に,あるいは社会施策として一般市民に届けるヘルスコミュニケーターを取り巻く現状と課題について,ヘルスコミュニケーション教育を担当する予定のパネリストが意見を述べる。
 最後に,パネリスト間で総合討論を行うこととする。なお,総合討論では事前に質問を受け付けるので,本シンポジウムに参加なさりたい方は遠慮なく事務局まで質問をお送りいただきたい。参加者のご協力によって討論が活発に行われることを強く希望する次第である。
プログラム:
1. 問題提起(14:00〜14:15)
東京大学大学院医学系研究科 健康科学・看護学専攻生物統計学/疫学・予防保健学 教授
大橋靖雄
2. プレゼンテーション(14:15〜16:15)
1) 医薬品を開発するうえでのコミュニケーションギャップ
クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパン株式会社 臨床開発事業本部・生物統計部
Senior Director 
松岡 淨
医薬品を開発する場合には,臨床開発,薬事,生物統計などの専門家が討議し,討議結果に基づいて臨床試験の計画書や臨床試験成績の報告書を作成している。こうしたドキュメントを作成するうえで障害となるコミュニケーションギャップの内容を紹介する。さらに,グローバル企業ではヘッドクオーターと日本法人との間にコミュニケーションギャップが生じることがあり,こうした事例も含めたい。

2) 製薬企業内でのメディカルコミュニケーターの役割と育成
ノバルティスファーマ株式会社 臨床ドキュメント管理部 部長
安藤 聡美
製薬企業内で臨床試験の計画書や臨床試験成績の報告書を作成する場合,メディカルライターがどのような役割をはたしているかを紹介し,企業内のメディカルライターにはどのような役割が望まれるかを概括する。

3) 企業内のメディカルコミュニケーターに対する教育システム
スタットコム株式会社 常務取締役 戦略薬事部門担当
林 健一
製薬企業や開発業務受託機関に勤務するメディカルライターを対象として,財団法人日本科学技術連盟が教育コースを開設している。本コースが設立されてすでに5年となり,ここでは過去の教育コースの内容を示すとともに,いくつかの課題を提示する。

4) ヘルスコミュニケーション教育
東京大学医学部附属病院 大学病院医療情報ネットワーク研究(UMIN)センター 助教授
青木則明
国内外の大学院を中心としたヘルスコミュニケーションの教育の現状を俯瞰した上で,ヘルスコミュニケーターに必要な知識と技量を紹介する。
3. パネルディスカッション (16:35〜17:35)
これまでの発表を踏まえ,パネリスト間で総合討論を行う。
4. 総括 (17:35〜17:45)
京大学大学院医学系研究科 健康科学・看護学専攻生物統計学/疫学・予防保健学 教授
大橋靖雄