From Boston

Jan.2007

From Boston

Clinical Researchの広告

 ボストンで生活していると、街角や地下鉄車内の広告など、いろいろなところでClinical researchに関する広告やイベントを多数目にします。地下鉄車両には、臨床試験への参加をリクルートする広告が多くて驚きました(地下鉄広告の写真は2006年9月のもの)。 「こんな症状ありませんか?」 「あなたや、あなたの家族、大切な人が以下のような症状で困っていませんか?」 などといった文句で始まる参加者募集広告がいろいろ。 デザインもいろいろ。対象となる被験者も、病気の患者さん、healthy volunteer、Cocaine userなど本当にいろいろです。 
また、毎週月曜日から金曜日まで毎日発行される無料の新聞「metro」Boston版では、連日1-1.5ページが臨床試験参加者募集広告で埋まっています。 先日は1ページに12の試験の広告がありました。 「metro」Bostonの購読者数は約220,000人。街のあちこちで見かける新聞Boxで簡単に手に入ります。
さらに、オンライン広告サイトのCraigslist(住宅から仕事やイベントチケットまで生活上のあらゆる情報が得られる)にも広告がありました。CraigslistのBoston編で「volunteer」の項目をクリックすると(http://boston.craigslist.org/vol/)、ヘアカットモデルの募集やイベントのお手伝い募集などに混じって臨床試験参加者募集の広告が多数でてきます。

metroBostonの広告

 広告を出しているのはその試験を実施している施設(病院や研究所など)です。新薬の治験への参加者をリクルートする広告も実施病院の名前で広告が出ており、日本でよく見かける製薬会社スポンサーの広告は、こちらではほとんど見たことがありません。TVでも、臨床試験を実施している病院が試験参加者を募るCMを流していました。
 また、特定の試験へのリクルートだけでなく
「Volunteer, and feel good」 「A new year, A renewed commitment to medical research」などの見出しで “臨床試験”への参加を促す広告も見かけました。
さらに、オンライン広告サイトのCraigslist(住宅から仕事やイベントチケットまで生活上のあらゆる情報が得られる)にも広告がありました。CraigslistのBoston編で「volunteer」の項目をクリックすると(http://boston.craigslist.org/vol/)、ヘアカットモデルの募集やイベントのお手伝い募集などに混じって臨床試験参加者募集の広告が多数でてきます。

  臨床試験の被験者募集広告以外にも、病院が検診を勧める広告や、こんな症状で困っていたら連絡してく­ださい−対処方法はありますよ、という広告(これも患­者さんを集める方法 ?)もありました。 

 その他には、臨床試験についての無料教育セミナーの広告があり、これはCenter for Information and Study on Clinical Research Participation CISCR:http://www.ciscrp.org/)というNPOが実­施しているAware for all” というセミナーでした。

 

 ↓地下鉄車内にあった広告

  同じ試験でも違うデザイン↑

 このような広告は、有名な大病院が多く集まり、観光ツアーのガイドさんが “医療はこの街の主要なビジネス”  と宣伝するボストンだからこそ見られるものなのでしょうか? 
 ボストンにある大病院の一つ、Massachusetts General Hospital (松坂大輔選手がRed Sox入団に際して健康診断を受けたのもこの病院でした)の臨床試験関連のサイトには、関連病院を含めて現在進行中の臨床試験の情報がずらり(http://crnet.mgh.harvard.edu/clinical_trials/view_areas.asp) 。
これだけの試験を行っているのなら、その参加者数も相当なものなのでしょう。
このサイトからは、NIHのサイトや、参加できる臨床試験を探している人向けに
検索や登録ができるサイト、臨床試験のイロハから詳しい説明が得られるサイトなど
へのリンクがあり、必要な情報へ容易にアクセスできるようになっています。

 それにしても少々驚いてしまったのは 
「stem cell researchに卵子を提供してくれるhealthy womenを探しています」
という某大学の研究所の広告。 「metro」に載っていました。
道路脇の木にも
被験者募集
 このような広告は、有名な大病院が多く集まり、観光ツアーのガイドさんが “医療はこの街の主要なビジネス”  と宣伝するボストンだからこそ見られるものなのでしょうか? 
 ボストンにある大病院の一つ、Massachusetts General Hospital (松坂大輔選手がRed Sox入団に際して健康診断を受けたのもこの病院でした)の臨床試験関連のサイトには、関連病院を含めて現在進行中の臨床試験の情報がずらり(http://crnet.mgh.harvard.edu/clinical_trials/view_areas.asp) 。
これだけの試験を行っているのなら、その参加者数も相当なものなのでしょう。
このサイトからは、NIHのサイトや、参加できる臨床試験を探している人向けに
検索や登録ができるサイト、臨床試験のイロハから詳しい説明が得られるサイトなど
へのリンクがあり、必要な情報へ容易にアクセスできるようになっています。

 それにしても少々驚いてしまったのは 
「stem cell researchに卵子を提供してくれるhealthy womenを探しています」
という某大学の研究所の広告。 「metro」に載っていました。
 ↓これも地下鉄車内にあった広告↓
道路脇の木にも
被験者募集

← 関節痛の患者さんへ“why you live with the pain? find out what’s possible” と呼びかける広告(左)と、大腸­内視鏡検査を勧める広告(右)